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発酵食品を活用した離乳食・幼児食の進め方

2023/08/10
発酵食品 離乳食

子供の成長期には、適切な栄養摂取が非常に重要です。離乳食と幼児食は、赤ちゃんや幼児の健康な成長を支えるための重要な役割を果たします。また、最近では甘酒をはじめとした発酵食品が注目を浴びており、その栄養価や効果も注目されています。

この記事では、離乳食と幼児食、そして甘酒や発酵食品の活用について詳しく探っていきます。

離乳食のポイント

離乳食

離乳食は、母乳やミルクだけではなく、大人と同じ食材(固形物)に慣れ、栄養摂取を母乳やミルクから食材に移行するための赤ちゃんの食事です。

通常、離乳食は6か月頃から始めることが推奨されていますが、個々の成長や発達によって時期は異なります。

最初の離乳食は、赤ちゃんの消化機能や発達に合わせて、食材を柔らかくて滑らかなピューレ状にして始め、段階的に食材の種類や固さ、食べ方やレシピに変化をつけていくことが一般的です。

離乳食は、主に野菜、果物、穀物、肉や魚を良く加熱して与えます。これらの食品には、ビタミン、ミネラル、繊維、たんぱく質など、成長に必要な栄養素が豊富に含まれています。

離乳食期は、離乳食前期・中期・後期・完了期の4段階に分かれ、ドロドロのピューレ状にしたものから、少しずつ食材の食感や固さ、味に変化を付けて食事に慣れていきます。これらの食品には、ビタミン、ミネラル、繊維、たんぱく質など、成長に必要な栄養素が豊富に含まれています。

また、離乳食は赤ちゃんにとって新しい味や食材を経験する機会でもあり、食の幅を広げる重要な役割を果たします。赤ちゃんは味覚が未発達のため、基本的には素材自体の味(味付け無し)で与えますが、離乳食後期以降は味付けが可能です。但し、塩・醤油・味噌などをごく少量加えた薄味にするように心掛けましょう。赤ちゃん用のコンソメやホワイトソースなど、離乳食にも使える便利な調味料も市販されています。

離乳食期の注意点~食物アレルギーとはちみつ~

食物アレルギー

食物アレルギー

赤ちゃんにとっては、全ての食べ物が初めて経験するものです。ですので、赤ちゃんがどの食材に対してアレルギー反応を起こすかは食べてみないと分かりません。初めての食材に挑戦する場合は、なるべく平日の午前中に少量を食べるようにし、アレルギー反応とみられる症状が出た場合はその日のうちに小児科やアレルギー科を受診できるようにしましょう。

特定原材料(8品目)

卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そば、くるみ

この8品目は、食物アレルギー症状を引き起こすもののうち、特に症例数の多く、重篤な症状を引き起こす可能性のある食材を「特定原材料」と定められ、食品への表示が法令で義務付けられています。(令和5年3月9日、食品表示基準が改正され、特定原材料に「くるみ」が追加され、8品目となりました。)

特定原材料に準ずるもの(20品目)

アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

 この20品目は、特定原材料よりも症例数や重症患者が一定数見られるものの、特定原材料と比較すると少ないものです。「表示推奨」のため食品への表示義務はありませんが、注意が必要です。

日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会作成の「食物アレルギー診療ガイドライン2016ダイジェスト版」によると、アレルギー発症は、0歳が最も多く、5歳以下で80%、10歳以下で90%を占めます。但し、18歳以上も5%いるため、注意が必要です。

さらに、日本人に多い食物アレルギーは、鶏卵・牛乳・小麦です。この3つで全体の72%を占めています。

はちみつ

はちみつ

はちみつは1歳未満には絶対に与えてはいけません

甘くておいしいハチミツですが、1歳未満の赤ちゃんが口にすると、幼児ボツリヌス性にかかる可能性が高く、命を落としてしまう危険性があります。

ボツリヌス菌は熱に強いため、加熱をしただけでは死滅しません。はちみつを使用した食品にも注意が必要です。

1歳を過ぎたこどもや大人には乳児ボツリヌス性の発症はありません。おいしいハチミツは1歳を過ぎたら食べるようにしましょう。

幼児食

幼児食 離乳食

幼児食は、離乳食卒業後、5~6歳くらいまでの食事を指します。

離乳食期との大きな違いは、食材の固さです。歯も生えてきていますが、乳歯が奥歯まで全て生えそろうのは3歳半頃です。噛む力や噛み方は大人と同じようには叶いませんので、食材は離乳食期よりは固く、大人よりも柔らかい固さにしましょう。

また、幼児期は身体的にも知的にも大きく発達する時期です。栄養バランスの取れた食事で、成長をサポートしましょう。

意識して取りたい栄養素

たんぱく質

 身体をつくる

カルシウム

 骨や歯を丈夫にする

食物繊維

 腸の働きを整える

鉄分・マグネシウムなどのミネラル

 生命維持に必須の栄養素

ビタミン

 カルシウム同様、骨を成長させるために欠かせない栄養素

脂質

 三大栄養素の一つ。ホルモンや細胞膜などを構成する

卒乳をすると、赤ちゃんは全ての栄養を大人と同じように食事から摂取するようになります。離乳食期は離乳食と母乳(ミルク)から栄養を摂取していたため、幼児食では1日3食の食事で、主菜・副菜・汁物を用意する必要があります。

ま・ご・わ・や・さ・し・い

日本人は本来、野菜中心の食事をしていましたが、食の欧米化に伴い、主なたんぱく源が肉に変化していきました。そこで意識して食べたいのが、「まごわやさしい」です。

「まごわやさしい」は、健康的な食生活のために積極的に食べたい食材の頭文字を取ったものです。どれも身近にある食材ですよ。

 ま:豆 ⇒納豆、豆腐、油揚、小豆、黒豆、おから、豆乳など

 ご:ごま ⇒アーモンドなどのナッツ類も含まると言われています

 わ:わかめ ⇒昆布、ひじき、もずくなどの海藻類です

 や:野菜 

 さ:魚

 し:しいたけ ⇒きのこ類全般を指します

 い:イモ ⇒ジャガイモ、サツマイモ、里芋などのイモ類全般を指します

これらの組み合わせを意識してレシピを考えれば、栄養満点な幼児食に!

ですが、何品も作るのは本当に大変。特に、共働きのご家庭の中には、平日は夕飯の準備をする時間があまりないという方もいらっしゃると思います。

そんな時は、「まごわやさしい」の具だくさん味噌汁がおすすめです。

「まごわやさしい」具だくさん味噌汁のレシピ

まごわやさしい豚汁 離乳食 幼児食

材料(一例)

「ま」…油揚げ

「ご」…すりごま(トッピングに)

「わ」…わかめ

「や」…人参、大根、玉ねぎ、長ねぎ、ブロッコリー、プチトマト などお好きなものを

(「さ」…かつお節)

「し」…しめじor舞茸orしいたけなど

「い」…里芋orジャガイモ

お肉…鶏肉や豚肉など

だし汁(水+粉末の出汁などでも可)…一人分180~200㏄が目安です

お好みのみそ…一人分で大さじ1が目安です

オリーブオイル・胡麻油など…お好みで。なくても可

作り方

①材料は全て食べやすい大きさに切る。

②鍋にだし汁を入れて火にかけ、根菜や肉など火の通りにくい食材から鍋に入れる。

③具材に火が通ったら一旦火を止め、味噌を溶かす。

④お椀に盛り、すりごまやかつお節をトッピングし、お好みでオリーブオイルや胡麻油などを回しかけて完成

「さ(魚)」のかつお節は、出汁代わりにもなります。

鶏肉や豚肉を追加するとたんぱく質が増えますし、ボリューム満点になります。

このレシピは「まごわやさしい」の食材全てが入っていますが、必ずしもすべて入れる必要はありません。使う食材は冷蔵庫に入っているものでも大丈夫です。

帰宅して、鍋にお湯を沸かしながらの食材を切って入れていけば、15分程度で完成します。

おかずにもなり、味噌汁にもなる具沢山味噌汁は、働くママ/パパみんなの味方です。

日本の伝統「発酵食品」

発酵食品

ご紹介した具沢山味噌汁のように、毎日の食事で取り入れたいのが、日本の伝統「発酵食品」です。

発酵とは、微生物(有用菌)が私たちの身体にとって有益な働きをしてくれることを指します。

発酵食品は、発酵により、①栄養が強化され②食味や香りが向上し③消化吸収しやすく④腸内環境を整え⑤腸内で免疫細胞も活性化する、日本が誇るスーパーフードともいえます。

中でも、味噌、醤油、麹甘酒、ヨーグルト、納豆、チーズなどは幼児食にも取り入れやすい発酵食品です。

300年以上の歴史がある「会津みそ」はこちら

発酵食品と腸内環境

私たちの腸は、免疫を司るとても重要な臓器で、腸内には、小腸から大腸にかけて、1,000種類以上、100兆個以上とも言われている腸内細菌(腸内フローラ)が存在します。

腸内細菌は、大きく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類に分けられ、理想のバランスは善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7と言われています。日和見菌は、善玉菌にも悪玉菌にも属さない中立的な菌ですが、善玉菌と悪玉菌の優勢な方に味方をします。従って、腸内環境を改善させるには、善玉菌を増やし、日和見菌も味方につけることが重要です。

腸内細菌も生き物なので、活発に働くためには私たち人間と同じように食事が必要です。

善玉菌が好きな食べ物は主に食物繊維、悪玉菌の好きな食べ物は動物性たんぱく質や脂質です。

従って、善玉菌を活性化させるには、善玉菌が大好きな食物繊維などの栄養素を含む食材と、善玉菌となる菌そのものを体内に取り込むことが必要です。ヨーグルトや乳酸菌飲料、麹甘酒、味噌などの発酵食品には、乳酸菌などの善玉菌が豊富に含まれています。

赤ちゃんの腸内フローラと発酵食品

赤ちゃんの腸内フローラは胎内にいる時は無菌状態ですが、お母さんの産道を通る時に母体から腸内フローラをもらい、その後母乳や食事などによって腸内フローラ形成されます。生後3ヶ月~1歳2ヶ月ごろまでに腸内フローラが大きく発達し、3歳ころまでには腸内環境の基礎がきまると言われています。腸内フローラは、食事や環境、ストレスなどに大きく左右されます。

発酵食品は、離乳食が始まった赤ちゃんも安心して食べることができます。

味噌や醤油など塩分の高い調味料はごく少量から使うようにします。

納豆は、離乳食に使いやすいパウダー状のものも市販されています。離乳食期が進めば、ひきわり納豆も食べることができます。

そして、麹甘酒は、ノンアルコールなうえに「飲む点滴」と言われるほど栄養が豊富なので、赤ちゃんも安心して飲めます。赤ちゃんの発達に応じて、甘さを調整しながら麹甘酒を与えましょう。

おやつになる他、体調不良の時の栄養補給にもなりますよ。

味覚の発達や食事習慣にも影響を及ぼす幼児食

幼児食は、栄養バランスを保つだけでなく、味覚の発達や食事の習慣の形成にも大きく関与します。離乳食期と比較すると、味付けの濃さも大人に近づいてきますが、まだ薄味が推奨されます。

子どもの味覚の発達は、3~4歳がピークで、10歳ころまでの食習慣がその後の味覚の基礎になるとも言われています。

また、幼児食期は、食材のレパートリーが増えるのと同時に、食べ物の好き嫌いも出てくる時期です。極端に野菜を嫌がったりするケースも考えられますが、細かく刻んでみたり、皆大好きなカレーにしてみたり、工夫をしながら楽しんでいきましょう。

離乳食期から飲める!ノンアルコールの麹甘酒

発酵食品 麹甘酒

ノンアルコールの麹甘酒は、米や米麹を発酵させた日本の伝統的な飲み物です。

最近では、その栄養価と健康効果から「飲む点滴」「飲む美容液」と言われ注目を浴びています。甘酒にはビタミンB群やミネラル、食物繊維、酵素が豊富に含まれており、消化や免疫機能の向上、疲労回復、美肌効果などが期待されています。

甘酒に含まれる酵素は、食物の消化や栄養吸収を助ける役割を果たし、成長期の子供に必要な栄養素の吸収を促進します。

また、麹甘酒の甘さは米由来の自然な甘さであるため、子供の甘味料摂取を抑える健康的な選択肢としても注目されています。

麹甘酒と言えば会津天宝!

会津天宝醸造株式会社は、明治4年(1871年)創業の発酵食品メーカーです。

「会津天宝白虎みそ」「八百匁みそ」「ねぎみそ」「大葉みそ」等が主力商品ですが、実は麹の甘酒ラインナップも豊富です。

定番の米麹甘酒「伝承会津 あまざけ」

発酵食品 麹甘酒

国産米を使用したすっきりとした味わい。冷やしても、温めても美味しいですよ。 熱中症対策や体調不良時の栄養補給にもぴったりです。

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「おでかけ前にたたかうあまざけ」

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ダチョウの驚異的な免疫力に注目した、新感覚のお守りドリンク

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玄米オリザーノ(ストレートタイプ/濃縮タイプ)

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まとめ

離乳食と幼児食は、子供の成長期における栄養摂取の基盤です。様々な食材を使ったり、栄養バランスを考えた食事を用意したりすることは、子供の健康な成長をサポートするために欠かせません。発酵食品は、栄養面でも非常に優れており、離乳食期から取り入れられるものも多くあります。上手に活用しながら離乳食・幼児食を進めていきましょう。