七夕の行事食はなぜそうめん?おかずみそで簡単そうめんレシピ!
2023/07/13七夕といえば、夏の風物詩として知られるさまざまな行事や料理(食べ物)があります。その中でも特に人気なのが、「そうめん」です。日本の夏に欠かせない料理としても親しまれています。その細く繊細な麺は、夏の暑さを凌ぎ、心地よい涼しさをもたらしてくれます。
この記事では、七夕の由来や、その行事食でもある「そうめん」の起源や歴史、夏に食べたいおかずみそ「ねぎみそ」を使った、おすすめそうめんレシピをご紹介します。
1.七夕の由来
五節句の1つに数えられる七夕は、日本古来の年中行事である「棚機(たなばた)」と、中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」が由来していると考えられています。
棚機(たなばた)は古代日本における禊(みそぎ)の行事、つまり穢れ(けがれ)を清める行事です。毎年稲の開花時期に合わせて、主に農村部で盛んに行われていたと言われています。
棚機行事では、まず村の乙女が水辺の小屋にこもり、着物を織って棚に供えます。神様を迎えて豊作を祈り、村の人々の穢れを清めるのです。着物を織る際に使用されたものが、棚機という機織り機でした。やがて日本に仏教が伝えられ、棚機はお盆を迎える準備のための行事として旧暦7月に行われるようになりました。
乞巧奠(きこうでん)は、織姫にあやかり機織りや裁縫の上達を祈る中国の行事です。7月7日に庭先の祭壇に針や五色の糸を供え、星に祈りを捧げます。後の世には、機織りや手芸だけではなく芸事や書道といった手習い事の上達を願う行事となりました。
乞巧奠が奈良時代に日本に伝わると、日本にあった棚機と融合し、七夕(しちせき)と呼ばれる宮中行事になりました。
七夕は、織姫と彦星の逢瀬と詩歌・裁縫の上達を願って星に祈りを捧げ、五色の糸や金銀の針、山海の幸を供える行事です。供物の祭壇の左右には笹が立てられ、五色の糸がかけられたと言われています。また、梶の葉に和歌をしたため祀りました。
この五色の糸と梶の葉が、笹飾りの始まりと伝えられています。室町時代になると、宮中行事である七夕、そして織姫と彦星の物語が民間に伝わりました。そして、農村で古来より広く行われていた棚機にちなみ、七夕(たなばた)と読むようになったと言われています。
天の川とは、夏の宵の夜空を見上げると雲の光の帯の様に見える様子を表す言葉です。夏の天の川の真ん中には、はくちょう座が、その左右にこと座のベガ(織り姫星)とわし座のアルタイル(彦星)という、七夕伝説の星たちが見つかります。
七夕伝説の織姫の父は天帝という神様であり、織姫は神様の娘。働き者の人間、牽牛(彦星)と恋仲になり結婚しますが、二人の時間が楽しすぎて働かなくなってしまいました。怒った天帝は二人を天の川の両端に引き離しましたが、二人が嘆き悲しむ姿を見かねて7月7日だけ会うことを許したのです。
この7月7日は、旧暦の7月7日。旧暦というのは月の満ち欠けで月日を数え、新月の日を1日としています。
7日は、ちょうど上弦の月の直前。7月頃には上弦に近い月が7日前後の数日で天の川を横切って動いていくように見えるのです。上弦の月が深夜沈む前に「お舟」の形で天の川を渡る姿が、七夕伝説につながったと言われています。
2. 七夕の行事食「そうめん」の起源と歴史
そうめんは、中国から日本へと伝わったとされる麺料理です。その起源は、おおよそ紀元前にさかのぼると考えられています。当時、中国では小麦粉を使用した麺料理が発展しており、日本へも仏教の伝来とともに伝えられたとされています。
日本各地でそうめんは独自の進化を遂げ、地域ごとにさまざまな特色を持つようになりました。例えば、讃岐そうめんは繊細でしなやかな食感が特徴であり、信州そうめんは太くてコシのある麺が特徴です。それぞれの地域での気候や食文化の影響を受け、多様なそうめんが生まれました。
七夕の代表的な行事食として知られているのが、そうめんです。
七夕にそうめんを食べる理由としては、中国の「索餅(さくべい)」という小麦粉でできたお菓子が由来しているといわれています。
中国では無病息災を祈願して7月7日に索餅を食べていましたが、時代を経てそれがそうめんに変わったと考えられています。ほかにも、七夕の行事で使用していたや針をそうめんに見立てて食べたり供えたりするようになったという説もあります。
七夕は、7月7日が一般的ですが、地域によっては8月7日に行われる場所もあります。ちょうど夏真っ盛りの時期。そうめんは、その涼しさや軽やかな食感から、夏に食べたい料理、また家庭の定番料理として、アレンジレシピも多く、とても人気の高い料理となっています。
3.そうめん(素麺)とは?
そうめんの主な原料は小麦粉であり、小麦粉に水を加えてこね、生地を作ります。その後、生地を薄く延ばし、乾燥させます。乾燥した麺は細く切られ、完成したそうめんとなります。
「素麺」は、日本語での漢字表記です。「素麵」の「素」は、元々は食べ物の原料や材料を表す漢字であり、そのまま素材や原料を意味します。また、「麵」は、麺という食べ物を表す漢字です。
「麵」は古代中国から日本に伝わった際、本来は小麦を指す漢字でした。しかし、日本では小麦以外にも米やそば、うどんなどの様々な麺料理が発展しました。そのため、「麵」は日本で麺料理を一般的に指す漢字として使用されるようになりました。
一方で、「素麵」という表記は、比較的新しいものであり、明治時代以降に使われるようになりました。明治時代になると、日本でも西洋の食文化や言語の影響が強まり、それに伴い、漢字の一部の読みや使い方に変化が生じました。
その中で、「麵」の代わりに「麺」がより一般的に使用されるようになり、「素麵」は「素麺」と表記されるようになりました。したがって、「素麺」という表記は、日本独特のものであり、日本の食文化における麺料理の一つを指す言葉として定着しています。
そうめんは、小麦を主成分とする麺料理です。
以下に、そうめんの一般的な栄養価についてご紹介します。
① 炭水化物
そうめんは主に炭水化物です。特に、小麦粉を主成分としているため、主要なエネルギー源となる炭水化物を多く含んでいます。炭水化物は体のエネルギー供給に重要であり、日常の活動や運動に必要なエネルギーとなります。糖類(糖分)、デンプン、食物繊維などの形態で存在します。
炭水化物は私たちの体内で消化され、ブドウ糖などの単糖に分解されます。この単糖はエネルギー源として利用され、細胞の機能、運動、脳の機能など、身体のさまざまな活動に必要なエネルギーを供給します。
② たんぱく質
そうめんには、たんぱく質も豊富に含まれています。タンパク質は、私たちの筋肉や体組織を作るために欠かすことができない栄養です。たんぱく質はアミノ酸から構成されており、私たちの体内で数百種類以上の異なるたんぱく質が合成されています。たんぱく質は細胞の主要な構成要素です。また、筋肉の成長、修復、維持に重要な役割を果たします。適切な量を摂取することで、筋肉の健康や成長を促進できます。
三大栄養素のひとつとしても重要視されているタンパク質は、不足するとめまいや体のだるさを引き起こす原因となるため、毎日の食事からきちんと補うようにしましょう。また、極端なダイエットによるタンパク質不足は免疫力低下も招いて健康を損ねますので、無理は禁物です。
③ 食物繊維
そうめんには、食物繊維も含まれています。
食物繊維は、体内で糖や脂質の吸収を遅らせたり、排出を促したりする作用があるため、腸内の掃除屋として生活習慣病の予防や改善に効果があるとされています。食物繊維は、私たちの消化器官では消化や吸収されずに腸内に届きます。食物繊維は主に糖やデンプンなどの多糖類から構成されており、繊維状の形態を持っています。食物繊維は主に二つのタイプに分類されます。
<水溶性食物繊維>
水と結合し、ゼリー状の物質を形成します。水溶性食物繊維は、便のかさを増やし、腸内環境を改善する効果があります。また、血糖値の上昇を緩やかにするため、糖尿病や血糖コントロールが必要な人におすすめしたい栄養成分です。
<不溶性食物繊維>
水と結合せず、腸内で水分を保持します。不溶性食物繊維は、小麦胚芽、全粒穀物、野菜の皮、ナッツなどに多く含まれています。不溶性食物繊維は便のかさを増やし、腸の運動を促進して便通を改善する効果があります。また、満腹感を促し、体重管理にも寄与することがあります。
食物繊維の一般的な役割としては、便のかさを増やし、腸の運動を促進するため、便通を改善します。
また、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整え、免疫機能をサポートする役割もあります。
食物繊維は体に良いとはいえ、過剰に摂取してしまうと小腸での栄養吸収を阻害したり、かえって便通が乱れてしまったりすることがあります。健康サポートとして役立てるためには、どちらか一方だけではなく、水溶性・不溶性、両方の食物繊維をバランスよく補うことが大切です。
そうめんだけでは栄養素の偏りもあります。その他に、肉、魚、野菜などをプラスし、栄養バランスを考えた食事を心がけるとともに、無理の無い範囲で運動も取り入れるようにしましょう。
4. おかずみそ「ねぎみそ」で、簡単そうめんアレンジ
七夕の行事食として、また夏の涼やかな食事としても、さまざまなレシピや楽しみ方があるそうめん。麺を冷水で洗って冷やし、冷たいつゆと一緒にいただくのが基本です。
つゆには、鰹節やしょうゆをベースにしたものや、柚子や胡麻を加えた風味豊かなものなどがあります。また、具材としては、きゅうりやネギ、かまぼこ、卵などを添えることで、彩りや食感を楽しむことができるのでおすすめです。
今では夏の定番メニューになっているそうめんですが、何回も食べていると飽きがきてしまうこともしばしば…。
そんな時におすすめしたい、簡単便利な調味料おかずみそ「ねぎみそ」を使ったそうめんアレンジレシピをご紹介します。
夏野菜消費にもおすすめのレシピですよ!
◆ねぎみその夏野菜そうめん
<材料(2人分)>
そうめん 2束(180g)
トマト 2個
きゅうり 1本
なす 1本
ねぎみそ 大さじ3
めんつゆ 大さじ1
オリーブオイル 大さじ2
<作り方>
1.トマト、きゅうり、なすは5㎜角に切りボールに入れて、ねぎみそ、めんつゆを加え混ぜ合わせる。
2.そうめんは表示通りにゆでて、流水でよく洗い水気をきる。
3.器にそうめんを1人前ずつ盛り、1をのせオリーブオイルを上からかける。
ねぎみその旨味とみそのコクが、素麺の味をより引き立てます。オリーブオイルを使う事で、よりイタリアン感がプラスされる一品です。
オリーブオイルをごま油に変えると、香り豊かな冷やし中華風の味わいに変わるのでおすすめですよ!
使用する野菜のサイズによって味が薄く仕上がる場合があります。お好みの味に調整してお楽しみください。夏野菜がたっぷり入っているので、アクセントにもなり、また、お腹も満足する一品料理です。
トマト、きゅうり、なすは、夏が旬の野菜で、一般的に以下のような栄養素が含まれています。
◎トマト
リコピンと呼ばれる抗酸化物質が豊富に含まれており、細胞のダメージや老化を防ぐ効果があります。また、ビタミンCや食物繊維も豊富に含まれており、免疫力の向上や消化促進にも役立ちます。
◎きゅうり
水分が多く含まれており、夏の暑さでの水分補給に適しています。また、食物繊維も多く含まれており、腸の働きを促進し便秘を予防する効果があるとされています。
◎ なす
食物繊維やカリウム、ビタミンB6などが含まれています。これらの成分は血圧の調節や神経伝達物質の合成に関与し、心血管の健康をサポートします。
5.ごはんにも!お料理のお供にも大活躍!おかずみそ「ねぎみそ」
◎お客様より頂いたお声の一部をご紹介します!!
◆先日夫の会社に持っていくおにぎりのタネにねぎみそを購入しました。何となくしょっぱいイメージから買わなかったのですが、試してみたら食べ終わった後に口の中にコクが残っておいしかったです。
(埼玉県 女性)
◆ねぎみそは、ごはん以外に、味噌汁の素にしたり、焼ネギにつけて食べています。(埼玉県 男性)
◆食欲のない姑が、ねぎみそがあるとご飯がすすみます。いつもお世話になっています!(群馬県 女性)
◆ねぎみそが大好きで毎日食べてます。最近はオートミールをおにぎり状にして、ねぎみそを表面に塗って食べるのが好きです。(埼玉県 女性)
◆いつもおいしいおかずみそをありがとうございます。HPに掲載されているレシピノート参考になります。特にねぎみそを使ったポークシチューは、カレーとの組み合わせがとても美味しいです。これからも様々な料理に使わせて頂きます。(長野県 女性)
ねぎみそは、ご飯にもおすすめですが、様々なお料理レシピに合わせてお楽しみいただいています。使い方次第で、和食料理・洋食料理などアレンジ自在に使えます!
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当社ホームページにも、ねぎみそのおいしいレシピが盛りだくさん!
お好みのレシピが見つかるかも?!ぜひご覧ください!